第92回労働問題研究会(弁護士社労士勉強会)振り返り
2021年10月19日 お知らせ
10月13日に開催された第92回労働問題研究会の振り返りをお届け致します。
【労働相談持ち寄りコーナー】
民法627条の規定と就業規則の退職手続の優先関係、及び退職に際しての引継ぎを適切に行ってもらうための工夫点について意見交換を行いました。民法627条の規定が優先されるとの立場を前提に、引継ぎに関する工夫例として、退職時に残存する年休の買上げを提案するなどの意見がありました。
【弁護士報告パート】
シフト制のもとで勤務していた労働者が、シフトを削減されたことについて、その削減された勤務時間に対応する賃金請求権を一定の場合に認めた最新の裁判例を検討しました。
グループディスカッションでは、シフト制を定める雇用契約書の文言例や、本裁判例で登場した、シフト削減を正当化する「合理的な理由」の内容について活発な意見交換がなされました。「合理的な理由」の検討は、いわゆる整理解雇の4要素における解雇回避努力義務の履行の検討と重なる部分があるのではないか、との意見も出されました。
【Zoom開催について】
今回もZoomで開催されました。新型コロナウイルスの感染拡大が収まらないなか、安全に実施できるZoomにて次回も実施予定です。今回も、皆様、スムーズに参加頂きました。Zoomが初めてでご不安という方も是非、ご参加下さい。