第109回労働問題研究会(弁護士社労士勉強会)振り返り
2024年9月5日 お知らせ
8月27日に開催された第109回労働問題研究会の振り返りをお届けいたします。
【弁護士による判例報告とディスカッション】
長時間労働が認められる労働者について、能力不足であることを理由に、業務量の少ない総務課へ配置転換をした直後、原告がうつ病エピソードを発病したという事案につき、①担当業務との関係で能力不足であったことは前提とし、②その配置転換先が(客観的には)業務削減の側面もあったものの、③残業の減少に伴う給与減額をも考慮して、業務起因性を肯定した裁判例を報告しました。
グループディスカッションでは、本裁判例の事案においてどのように対応すべきであったかとの点を検証しました。また、能力不足社員に対し、会社としてどのように処遇するかとの点は各社悩ましい問題であり、種々の観点からの対応策や実際の対応例などが共有され、大いに盛り上がる議論となりました。
【労働相談持ち寄りコーナー】
採用した従業員の能力が、履歴書・職務経歴書に書かれている内容にはほど遠い場合の対応策について議論を行いました。
前半(上記)のディスカッションと関連するほか、事業規模に応じて採用時の雇用形態は別とするなど、具体的な方策が共有されました。
【リアル開催&懇親会を振り返って】
久しぶりにリアルでの労働問題研究会となりました。
会場ではオンラインの場合は難しい個別での情報交換等が行われ、活発な交流がされ、発言もしやすいといった好意的な意見が多く上がりました。
研究会後の懇親会も多くの先生方に参加いただき盛会でした。
次回はオンライン開催ですが、年に1~2回はリアル開催と懇親会を企画できればと考えておりますので、是非ご参加下さい。
次回は10月16日(水)、次々回は12月20日(金)いずれも18:30よりZoom開催を予定しております。
なお、12月は特別企画会として弊所所長による「産業保健法」についての勉強会を予定しております!
本会に興味をお持ちの社会保険労務士等の方がいらっしゃいましたら、随時会員募集中ですので、
当ホームページのお問い合せフォームよりお気軽にご連絡ください。
皆さまのご参加お待ちしております。